冬の雨


何度生まれても、その度に覚えてる物があった。
彼女は「前世の死の記憶」を覚えている。

少年は自分の命が、そう長い物ではないと知っていた。
それは自分の身体だからだと、笑っていた。
精一杯生きて、幸せに死ねるようにと。
周りの人間にも幸せになってもらいたいと願っていた。

雨の降る日に、そんな二人は出会う…



notte